vigil記録

特発性過眠症の症状を記録しています

特発性過眠症と仕事

暫くぶりになりました。コロンビアです。
今回の記事は、過眠症が絡んではいますが、かなり私事に近い内容です。そういった内容が苦手な方はご注意ください(特定対策で多少のフェイクは入れています)。

仕事について

私は非正規の立場でデスクワークをしています。就職活動時、過眠症であることに気付けず、あらゆる面接も遅刻で受けられなかったり、寝てしまってダメだったり…。そんなことが続き、自己評価がマイナス以下になった私は追い込まれ、正社員は一生無理だと悟り、逃げました。就職氷河期と被ったこともあり(もちろんその時期にかぶってもきちんと就職できた人は大勢いるので、単に自分の努力が足りなかったのですが…)、結果的に大学を出てからは非正規の仕事をいくつかやる生活を送っていました。
その後「特発性過眠症」だと判明してからは、薬の副作用で体調を崩し早退する日も多く、『結果的に時間の融通が利く非正規の立場でよかったのかもしれないな~健康第一だよな』とポジティブに考えるようにしています。

ある日の残業

私はめったに残業をしないのですが、その日はどうしても間に合わず2時間ほどの残業をしました。その日、帰る前上司にこう言われました。
「タイムカード切らないで帰ってね。自分が寝てた分残業したんだから。寝てたでしょ?(笑)その分の残業代はつきません。」

ショックでした。
たしかに寝ていた(意識が飛んでいた)瞬間はあります。薬を飲もうと、前日15時間以上睡眠をとっていようと、一日に何度かは意識が飛びます。毎日申し訳なく思っています。でも、2時間など寝ていません。その日の残業は、明らかにひとりの人間が業務時間内にこなすことができない量の突発的な案件が舞い込み、必死に作業したものです。どうしてもその日に終わらせなければならない業務だったので、可能な限り眠らないように身体を叩きながら作業しました。

たとえば、あなたは寝ているから仕事の方法を変えようとか、業務時間を減らそうとか、なんらかの話し合いの場が設けられて提案されるのなら納得がいきます。結果として寝ている時間があるのですから、そうあってしかるべきなのだと思います。
ひとつ言い訳をして良いのなら、契約更新のたびに何度もその提案をしてきました。あきらかに迷惑をかけている時間が多いので、改善のために何かできないか。
向こうの答えは「きちんと働いているし評価もしている。特殊技能も生かしているので今のまま頑張って欲しい」という内容でした。
私の技能レベル(といっても大それたものではありませんが…)を持つ人間を雇う場合おそらくもう少し給与は高くあるべきですが、平均より安く雇えているので、会社としてはその辺りの兼ね合いもあったのかもしれません。
また、多少寝ることはあれど仕事内容はきちんとやってきました。寝るからこそ寝ていない時間は私なりに必死にやっていました。そのあたりが評価されていたのだと思います。

私はその時間必死に仕事をした事実がなかったことにされる・無給扱いにされることがどうしても納得がいきませんでしたし、心の底から馬鹿にされているのだと思いました。なによりもその上司は私より技能レベルが明らかに低く、また改善するための努力も見られない人でした。また、残業内容はその人では技術レベルが足りず、作業できないものでした。
そんな人にここまで言われている自分が情けなく、同時に相手の評価を勝手に決めつけている自分自身にも嫌気がさしました。

必死に努力して特殊技能を身につけても、過眠症だというだけで人としての評価はこうなってしまう。『だって寝てるでしょ』『起きてられないじゃん』。でも実際寝ていることは事実なので、その部分に反論はできません。

結局、その日は「どうしても納得いきません。お先に失礼します」とだけ伝えて帰りました。心の底から悲しくて、怒りも入り交じり、あまりの屈辱で泣きながら帰りました。涙が止まりませんでした。

一応結論としては、翌日さらに上の上司に話を伝えたところ、本当に申し訳ないと謝罪されました。冒頭に出てきた上司は叱られたようです。冒頭の上司にはタイムカードについて指示するような権限も持っておらず、ましてや給与や残業について口出しするなど言語道断という話でした。その後その冒頭の上司は、私の勤務態度について触れなくなりました。

その後

色々あり、結果として今月いっぱいでいまの職場を辞めることになりました。

私は今の職場に入ってから過眠症だということが判明しました。過眠症であると判った状態で就職活動ができるのか?強い不安があります。もう少し我慢して次の職がなんとかなるまでは続けないと…と思ったのですが、あきらかにうつに近いような症状(?)が出始め、これはまずいなと自分で気付けたので、体調を優先して辞めます。
ちなみに、その症状に気付けたのは、特発性過眠症だと診断された際、医師に「この病気は約6割くらいの人が鬱病も併発するからね~」と言われたからです。それから意識して毎日自分の体調や気分を欠かさずメモしたり、イラストにして残してきました(メンタルが追い込まれるとまず絵やテキストが書けなくなるだろうと思ったので)。実際にどんどん追い込まれて絵もテキストもうまく書けなくなってきたり、自分の残すコメントが「しんどいわ〜早くくたばった方がいいのかも…(ブログ向けのやわらかめな表現)」みたいなあっこれやばいぞ☆的なものになってきたので、この辺が限界かな…と感じました。

ただ、私はこのブログを書くことでかなりストレスを発散できていると思います。今1日300アクセスくらいあるのですが、数ヶ月に1度の更新なのにそれだけの方がこのブログにたどり着いて読んでくださってると思うととても励みになります。コメントしてくださる皆さんも、本当に有り難いです。返信が遅くなりがちですみません!もちろん全部読んでいます。皆さんありがとうございます。

障害者手帳

私は「出ればいいのになあ」派です。家族が足の骨にセラミックを入れており身体障害者手帳を持っているのですが、公共機関などでバリバリに活用していてうらやましいです。「せっかくあるんだから使わないともったいないでしょ!」という考えの人で、私もそうだなあと思います。
現状、過眠症では障害者手帳は出ませんから、どんなに“普通”の日常生活が困難でも健常者と同じフィールドで生活していくしかないわけですが、もし手帳が出るのなら、生きていく上でちいさな免罪符になるのにな…と思ってしまいます。
「手帳持ちは恥ずかしい」といった考えの人もたびたび見かけますが、私はそうは思いません(というか恥ずかしいの意味がよくわかりません)。もらえるのならほしいです。最大限に有効活用して就職・生活したいです。「恥ずかしい」の理由が、精神障害者手帳を持っていると恥だと思われる?とかそういう意味合いだとするならば、その人がひどい差別思想を持っているアレな人だというだけだと思います。手帳を持っている家族がイキイキしているので、世間の偏見?みたいなものがピンと来ません。すこし世間知らずなところがあるので、そのせいかもしれません。

今後のこと

笑ってしまうくらい白紙の状態で、本当に何もないのですが、とにかく今月きちんと働いた上で、現実に目を向けようと思います。これからどうやって生きていこう?そんな区切りの記事でした。いや本当にどうしよう。なんだか暗くてすみません!生きています!

全然関係ない近況

1.自己紹介記事にメールアドレスを載せました。今までずっと載せてなかったなと気づいて…。サイトには最低限連絡先が必要ですよね(古参インターネット民並の発言)。

2.最近「料理は本屋さんにあるレシピ通りに完璧につくったら一番美味しいのでは…?」と思いたち、すべて完全にレシピ通りのハンバーグをつくってみたところ、本当にめちゃくちゃ美味しくできました。もうわけのわからない自分アレンジはやめようと思いました。プロのレシピ万歳!