vigil記録

特発性過眠症の症状を記録しています

特発性過眠症における「自動症」

先日、なるこ会のサイトに掲載されている第26回会報に掲載されているM.Kさんの投稿『「自動症」だったとは!』を読みました。
URLはこちら→『なるこ』第26号 (平成21年6月)

この方はナルコレプシーですが、その時に起こる自動症については私と殆ど変わらなかったので、そう!これこれ!と少し安心した気持ちになりました。

はじめに気になっていたことは、記憶の障害でした。仕事の手順や手続き、注意事項を身につけることが、入職後の最初の「仕事」であることは言うまでもなく、きちんとメモを取って、自分なりにフローチャートを作って手順・手続きを確認するよう努めておりました。が、すべてをメモとして記録できるわけもなく、仕事を確認しているときに十分理解できるような些細なことや、仕事を処理するときの「感覚」のようなことまでは記録するまでもないことと思い、留意して置こうというレベルで対処しておりました。
 しかし、メモとして記録していたことや、記録したこと自体、すぐには思い出すことができなかったり、感覚的に理解したことを思い出せなかったりといった有様で、仕事をなかなか覚えられず、一度「覚えた」と確信したことですら、うる覚えだったり確認したこと自体の記憶が無いといったことを繰り返しておりました。以前にはこのような事態に遭遇したことが無く、「年をとったせいで記憶力が極度に減退してしまったのだろうか」と懸念するようになり、あまりにもこのような事態が続いておりましたので、脳に何らかの障害が起こっているのではないだろうかと不安に思うようにもなりました。

 今まさにこの方と同じ症状で悩んでいました。
覚えて当然の内容がどうしても覚えられない、忘れたことも忘れてしまう。5分前までなにをしていたのかうろ覚えできちんと思い出せない…。

最近自分に起きた自動症と思われるものでショックだったのは、デスクに置いていた水筒を無意識に手に取り、そのまま飲もうとするも、自動症状態(9割寝ているような感じ)だったためほとんど手に力が入らず、水筒を滑り落とし、あと少しでPC周りに液体をこぼしてしまう一歩前だったことです。
ズル!と水筒が自分の手元を離れた瞬間ハッとして、ギリギリのところで掴みましたが、なぜ水筒の中身をこぼしかけているのか、そもそもここはどこだろうと頭が混乱して、水筒を掴んでしばらく考えこんでしまいました。
病気について理解を示し、気を遣ってくださる隣の方に「大丈夫ですか…?」と声をかけられ、とっさに「すみません…いつの間にか水筒を持っていたのですが、記憶がなくて…?」と自分でも訳の分からないことを口走ってしまいました。

その後、もう一度意識が飛んだ時にはまじめに仕事をしているはずがいつの間にか電車に乗っていて、肩を叩かれ、あっ電車の隣の人にもたれかかっていたかな、と目を開けると先ほどの隣の方でした。職場で電車に揺られている夢を一瞬みていたようです。開口一番「電車…?」などと言ってしまい、いまさら後悔です。
少しでも意識が飛んでいそうだったらすぐに肩を叩いていただければ起きますのでどうかよろしくお願いします、と周囲の方に不躾なお願いをしてしまっているおかげもあってか、頻繁に意識は飛びますが、すぐに起こしていただけています。周りの方には感謝しかありません…。

最近特に時間が綺麗に切り取られたように記憶が飛んでいたり、気付いたらこんなことに…という出来事が多いので、逐一記録しつつ、経過を見て、少しでも改善できるようにしていきたいと思います。

「自動症」あるあるだと思われる“気付いたらミミズ字”は次の記事で書こうと思います。