vigil記録

特発性過眠症の症状を記録しています

免許更新時質問票の話

2ヶ月に1度更新が定番になってきました。コロンビアです。
前の記事で仕事を辞めますと書きましたが、実はまだ辞められておらず、諸々あるのですが…それはまた次回に。
今回は平成26年6月1日の改正道路交通法施行により提出が義務づけられた、免許更新時質問票の話です。

前提

私は車の免許を持っています。普通免許です。特発性過眠症なのに車の免許を取るなんて!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合取得自体は自分が過眠症であると判明する前です。必要になったので通学用に原付免許を取得し、その後普通免許もとりました。
診断前・後ともに運転中眠ってしまった等の症状は一度もありませんが、病院で特発性過眠症であると診断されてからは、医師に「私は運転免許を持っているがどうするべきか」と指示を仰ぎました。

答えはあっさりしたもので、あなたの場合運転して大丈夫ですよという回答…ただし条件付きです。

  • 運転がメインの仕事はNG
  • 少しでも『疲れ』を感じる日は運転しない
  • 長時間運転はしない

上記のアドバイスをもとに、少しでも体調に不安がある日は一切の運転を禁止。勿論長時間運転も避けています。運転が必要だったり、ひとつのミスが大きな事故につながるような仕事には就いていません(デスクワーク)。
また、生活する上で現状必要がないということもありますが、車には殆ど乗っていません。現在は自宅から駅に出たり、近所に軽い買い物に出かける際、よく見知った道のりで原付に乗っている程度です(いずれもきわめて短距離)。ちょっと豪華な自転車みたいな使い方ですね。
その際、医師から「特発性過眠症は、もしも運転中に眠気を感じた場合でもその瞬間に意識が飛ぶのではなく路肩に止められる程度の猶予があるので、自らの体調も含めてきちんと気をつけて生活すれば問題はない」という話を聞きました。睡眠障害の中でも、特発性過眠症は比較的対処しやすいということでしょうか。自分自身は特発性過眠症の眠気しか体験したことがないので、他の眠気と比較はできませんが…。

道路交通法の改正

そんな運転免許ですが、近年の意識障害睡眠障害等が理由の痛ましい事故を受け、平成26年6月1日の改正道路交通法の施行により、運転免許の取得・更新時に質問票の提出をすることが義務付けられました。今回はその流れを簡易レポートします。

免許更新時質問票の流れ

ニュースで「免許更新時にいろいろ聞かれるらしい」とは知っていたので、きちんと自分の状況が説明できるよう軽く復習してから警察署へ。通常更新の手順を踏みます。

今回から写真などを貼る申請書?申込書?の裏側に、質問欄が登場しました。一例として、神奈川県の質問票ページをおいておきます。

www.police.pref.kanagawa.jp

この通りの内容が裏面に印刷されています。
私は3(過去5年以内において、十分な睡眠時間を取っているにもかかわらず、日中、活動している最中に眠り込んでしまった回数が週3回以上となったことがある。)のみチェック。
すると受付のお姉さんに声をかけられ確認→待機→更に別のお姉さんが出てきて確認…少しして実質一対一の立ち面談のような感じに!
症状について簡潔に説明した後、詳しく話を聞くということになり新たな書類も登場。書類は2枚。

まず「病名欄」。「睡眠時無呼吸症候群」と「ナルコレプシー」「その他(病名記入)」のみ。実質殆どがこの2つに当てはまるのかな?病院でも睡眠時〜のおじさんにしか会ったことないし…。(※睡眠時〜のおじさんはでかい装置をレンタルしていて病院で交換するのですぐわかる)(皆持ってる)

お姉さんが特発性過眠症の漢字もピンときてなかったので、まずこの2つ以外は来ないんだな…と思いながら説明。にしてもこれ、患者本人の知識と回答が全てになるので、やっぱり睡眠障害は自力で自分の症状を把握するかしかないんだな感が…のわりには書籍も全然出てないし…。マイナーな病気はどれもこうなりがちなのかなとは思いますが。

書類2枚めは「エプワース眠気尺度表」。病院でもこれ受けたな…と思いながら回答。どんなときに眠ってしまいますか?みたいな内容のやつで(気になる方はググってみてください)、出た点数が●●点以上(一応伏せます)だと問答無用で診断書が必要になると後で知りました。私は12点でした。

あとは薬だの、医師からどういう診断受けてるかだの、どういう条件でどうなってるのか全部回答。私の場合は医師から運転の許可が出ていて、ただし運転がメインの仕事はNGと言われており、あと長時間運転時は必ず薬を飲む、体調が悪いときは運転NG…等の必要な情報を正確にお伝えしました。

問診票回答結果

警察のお姉さんが私の「問診票回答」「エプワース眠気尺度表の結果」の書類を持ち、運転免許センターに電話で問い合わせた結果、今回に関しては

  1. 診断書提出しなくてよい。
  2. 悪化することがあれば警察に来て相談する。
  3. 普通に免許更新可能

で終わりました。その後は通常通りの免許更新で、思ったよりスムーズでした。というか絶対診断書提出すると思ってた…。

感想

すべて正確に回答した結果、きちんとした形で警察に免許の許可をいただけたのはうれしいです。担当してくださった警察のお姉さんも、とても真剣に話を聞いてくださり、助かりました。自分の症状に対する認識を改めるよい機会になったと思います。私は今の運転スタイルが合っているので、しばらく同じ形で生活していく予定です!
みなさんの体験談などありましたらぜひ教えてください。